アンコールワット ハーフマラソン2017に参加してきたよ。
興味を持つ。
今年9月、長期休暇を使って、久々に東南アジアを周遊してきました。
何となくの興味しかなかったアンコールワットに行って、飯のうまさ、人々のフレンドリーさに触れ、とても楽しい時間を過ごしました。
現地で、次の旅先を探していて、ガイドブックでたまたま目に入ったのが、
「アンコールワットマラソン」
ん?何だこの面白そうなマラソンは・・。
しかも、開催は12月。
さすがに、今年はもう申し込みを締め切られてるだろうな・・・。
と検索してみるとまだ申込みしているようだ。
というわけで、さらに調べてみる。
第22回アンコールワット 国際ハーフマラソン | 在日本国カンボジア王国観光省
何と、大会2月前まで、普通に申し込める…。
これはいかないと。
日本に帰ってくるなり、早速、航空券の相場と、エントリーを確認しました。
エントリーをする。
しかも、そんなに高くない。
というわけで、オーバーシーズネットワークさんから、エントリーをしました。
エントリーすると、メールで、入金連絡が来て、入金が完了すると、大会2週間前ぐらいに、登録書と、事前注意が送られてきます。
エントリーの際に、参加Tシャツを記載します。
これは海外サイズなので、日本人の方は、ワンサイズ小さめがお勧めです。
航空券をとる。
航空券をエントリーとともに、予約発券します。
大会前後は、直行便は込み合っているのかな…と思っていましたが、案の定、地元空港では無く、関空に変更したら、割と安く確保できました。
今回は中国南方航空さんです。
サイト自体が、少し重たくてなかなかストレスがありましたが、なんとか決済ができました。
座席指定は前日からなのですが、指定するなら、おすすめは、非常口2列ある方の後方側が、多少広いです。
宿をとる。
ホテルは、Booking.com さんで、サクッととりました。
シェムリアップ自体が、観光地と言うこともあって、ホテルは、たくさんあります。
観光拠点は、夜飲む方なら、パブストリートや、オールドマーケットの徒歩圏内の宿を選ぶとよいと思います。
難点なのは、あまりに飲み屋さんが近いと、夜中まで爆音が聞こえたりするので、寝られないことがあります。私も、マラソン前日、ホテルの目の前で、1時ごろまで、ライブが始まり、なかなか寝つけられませんでした。
いざ現地へ。
実は、アンコールワットマラソンは、8月と、12月にあります。
12月は、乾季ということもあり、雨の心配は少なさそうです。
私は、12月1日に、関空⇒広州⇒シェムリアップに入りました。
ビザを取得して入国。
カンボジアは、ビザが必要です。
ビザは、事前にオンラインで取ることもできますし、当日空港で取ることもできます。
ビザ申請 VISA | 在日本カンボジア王国大使館 Royal Embassy of Cambodia in Japan
私は、当日空港で取得しましたが、ここで注意することは、入国前に、
〇ビザ用の写真(パスポート貼り付け用サイズ)
〇ビザ代のドル(30ドル)
が必要です。ドルについては、ビザカウンター横にATMがあるので、ドルを預金口座から引き出すことが可能です。(各銀行のHPをご確認ください)
なお、入国まで両替所はありませんので、ご注意ください。
ビザの申請用紙は、航空会社によって、配ってくれたり、持っていなかったりしますので、当日空港で記載することになるかもしれません。
ダウンロードして持っていくのもアリですね。
空港の申請手続き場所にも、申請用紙がないことがありますが、職員の方に伝えると、申請用紙を出してくれますので、それに記入してください。
ビザの申請をせず、入国カードだけ記載して、長蛇のイミグレに並んでいると、自分の番が来た時に、無情にも「ビザとってこい!」とパスポート投げ返されるので、きっちりビザを取得するようにしましょう。
取得時間は10分程度なので、入国までの所要時間は、トータル1時間もかかりません。
simカードを買う。
無事入国完了したら、待合のゲート(出口)横に、SIMカードを販売しているところがあります。何社かありますが、私は、SMART というカンボジアの通信会社のSIMを購入。店員さんが手際よく、持って行っていたSIMフリーWIFIにセッティグしてくれました。値段は、10日間6GB、10ドルでした。何の問題もなく、すぐつながったので、非常に助かりました。
ホテルの送迎タクシーで、市内へ。
シェムリアップのホテルは、空港⇒ホテル間に送迎を無料でつけてくれるところがあります。空港から市内までは、約20分程度。ただ、夕方は込み合うので、30分といったところでしょうか。(料金は、TUKTUKで、市内に向かう場合は、10ドル前後かと。交渉次第)
さあ、エントリーセンターへ。
他のマラソン大会同様、前日までに、エントリーセンターにて、大会エントリーを済まさなくてはなりません。
翌日、私は、流しのTUKTUKをチャーターして、エントリー会場であるソカアンコールワットリゾートシェムリアップに向かいます。
会場に向かうと、オーバーシーズ経由で申し込んだ方は、GROUPのエリアにて、ゼッケンを受け取ります。あっという間に終わってしまいます。
(参考)事前メールでは、このような周知がきちんと来ます。
★コース変更及びスタート/ゴール地点の変更が発表されました。
変更後のコースマップ及びスタート/ゴール地点に関しましては添付ファイルにてご確認ください。
この変更は、フンセン首相による政府行事のアンコールワットでの開催が決定した事を受けての措置となります。
★ソカ シェムリアップリゾートでの最終登録につきまして
Group Deskが設置されることになりましたので、そちらのカウンターにてお手続きをお願いいたします。
【手続きの手順】
- 掲示板でご自分のBID 番号(レース番号)をご確認ください。
- ※変更前※ご参加カテゴリーのゼッケン番号が表示されているカウンターへお越しください。 → ※変更後※Group Deskへお越しください
- レースキットと前夜祭チケット (お申込されている方のみ)を受取りご署名ください。
大いなる勘違い。
ここで、注意したいのは、アンコールワット遺跡群は、有料だということです。
私が勘違いしていたのは、マラソンゼッケンがあれば、コースなんだから、一連のアンコールワット遺跡群は、観光もフリーパスと思っていたことです。
実際は、まったくそんなことはありませんので、もし、マラソン大会終わりで、アンコールワット近郊の遺跡を観光したいと思っている方は、ソカアンコールワットリゾートの路挟んで横にあるアンコールワットチケットセンターで、チケットを購入してください。
マラソンゼッケンでは、遺跡エリアの中にある会場まではフリーパスに行けますが、遺跡観光はフリーパスではありません。必ず前もってチケットを買ってください。
大会前夜。
私は、ハーフマラソンにエントリー。スタートは、6時。
会場には、5時30分には、スタートポイントにいなくてはなりません。
荷物を預けたり、トレイしたりすることを考えると、さらに、30分前には会場へ。
ホテルから、スタート地点への移動は、約30分。
起きてから、朝食を食べて、トイレに行くことを考えると…。
起床3時!
そして、出発は、4時。
前日は、なかなか寝付けないまま、当日早朝。
前日からの腐れ縁のTUKTUKのおやっさんに、片道15ドルで、4時にホテルに来てもらうことに。もし、来なかったら・・。と思いましたが、ちゃんと来てくれていました。
ちなみに、その時間でもわりとTUKTUKは走っているので、案外心配しなくても大丈夫でした。
いざ、会場へ。
まだ月夜の中、爆走していくTUKTUKは案外肌寒いです。
100均の雨合羽など着ておくと、防寒になると思います。捨てられますし。
あとで分かったことですが、TUKTUKのおやっさんが、道を間違えて、大会運営者のルート?を通ってくれたおかげで、まったく渋滞もなく、ショートカットで、会場につきましたが、おそらく、事前に周知された参加者ルートを通っていたら、プラス20分ぐらいの渋滞だったのではないかなと思います。(なので、市内から50分ぐらい)
会場は、TUKTUK、バイクの嵐です。
しかもまだ暗い。帰りは、現地で流しのTUKTUKを拾おうかと思っていましたが、ここまで運んでくれたおやっさんが頑として、「帰りも連れて帰る」オーラを出していたので、「終わりの時間は見えないけどもいいか?」と聞いたところ、問題ないとのことだったので、目印の樹木だけ覚えて、会場に歩きました。
実際帰りも流しのタクシーはたくさんいるので、片道だけでもいいのかなと思います。もしくは、往復で、交渉しておけば安く済んだと思います。
猫ひろしさんに遭遇。
スタートゲートは、割と小さいです。
大会本部もスタートポイントからは地味に見えません・・・。なので、マイクパフォーマンスの声のみ響いてきます。
到着後、まずは手荷物を預けます。運動会のテントのようなところに、ごろっとおかれます。割とセキュリティはゆるめなので、できればあまり大事なものは、持って行かない方がよいと思います。簡単に盗難されそう・・。
それと、目立つリュックとかのほうが、自分も、運営スタッフも早く見つけてくれます。私は、カモフラのバックだったので「アーミーバック」と伝えたら、受け取り時にすぐ出してくれました。
荷物を預けたら、念のためトイレへ。
嫌な予感がしましたが、案の定、すでに壊れていて詰まっているところや、女子トイレでは、紙がなくて、だれも使えず、男子便所化しているところもありました。女子の方は、(男子も)多少ポケットティッシュなど持っていた方が良いかと思います。
トレイを出たところで、カンボジア代表の猫ひろしさんに遭遇。気さくに握手をしてもらいました。このマラソンに参加するといった時、みんなに「猫ひろしさんくるの?」なんて冗談をいわれましたが、まさかほんとににいると思いませんでした。
猫さん。割と普通に歩いてました。
スタートは割と雑。
ランナーは、欧米の方も多いのですが、日本人の方も多くて、海外レース感をあまり感じません。事前の案内文には、ハーフの方は、スタート(6:00)の30分前には、エリア集合とのことだったので、5:20分ぐらいからスタンバイして、ストレッチなどをしていました。カウントダウンが始まり、ドローンが飛び交う中、いよいよかと思っていましたが、一向に始まらず、それどころか、何度もカウントダウンがある始末で、結局スタートしたのは、25分押しの6:25分スタートでした。周りの方曰く、よくある事だそうで、結局1時間スタンバイして、ようやく走り出しです。
今年、コースが変更。
毎年のコースは、アンコールワットまでのワンウェイコースですが、今年は、政府主催のイベントの関係で、折り返しコースでした。この点は、非常に残念でしたが、夜明けとともに、走り出し、遺跡の中を駆け抜けるのは、非常にアドレナリンが出る大会でした。
トイレは?
ある程度のポイントごとにトイレはありましたが、あまりきれいではありません。
女性の方は、この点が少しデメリットに感じるかもしれません。
男性は、適当なところで草むらに入っていくランナーも見かけられました。
給水・エイドは?
ペッボトルのミネラルウォーターがあります。また、地点によっては、エナジードリンク、バナナがありました。大会自体が、厳密ではないので、折り返しからは、既に終わった反対側のエイドから余った水をもらえたりして、給水には事欠きませんでした。
暑さは?
前半10キロ前後は、日の出からの時間なので、夏の早朝ランのような感じですが、後半になってくると、日がさすところは、かなり暑くスタミナも奪われていきます。とはいえ、大木の樹木の中を走っていくので、ずっと炎天下というわけではありませんが、暑さ対策は必要だと思います。
ゴール
ハーフは、3時間となっていますが、ゆるーく続いています。ここら辺は、ほのぼのしてて、いい感じです。あっという間に撤収したり、護送されたりしないので、歩きながらでも、ゴールを目指してください。
完走者には、記念メダルがもらえます。
有森さんは、10キロラン。
あ、あと、日本の大会同様、オールスポーツさんのように、カメラマンが所々にいて、写真を撮ってくれます。価格も安いので、手を振っておきましょう。
どの大会でもそうですが、このアンコールワットでも子供たちが屈託のない笑顔で応援してくれるのが、とても印象的でした。
アンコールワットマラソン持ち物(私見)。
1.持って行ってよかったもの
◎サロンパススプレー缶(預け荷物)
◎リュックサック(カモフラ柄)→手荷物預けのときに
◎雨合羽(雨対策・防寒)
◎クロックス風サンダル 100均(ゴール後筋肉疲労した足にはこれ)
◎アミノ酸飲料(ジェルタイプ2本)スタミナ切れを補完。
◎ミニペンライト(スタート時結構暗い)
◎日焼け止め(鼻と首にはマスト)
◎ウェアラブルカメラ(道中適度に自動でシャッター切る設定に)
2.持って行ったけど、いらなかったもの
◎簡易座布団(結構椅子があった・マッサージもできます)
◎タオル(すぐビチャビシャに・・邪魔)
◎トイレットペーパー1ロール・・そんなにトイレ行かない。ポケットティッシュで
3.あればよかったもの
◎当日朝のウィダー系朝食・・カロリーメイトとかあればよいかなと。
◎ポカリの粉。一番慣れ親しんだ味。
◎ウェットティッシュ
◎アンコールワット観光パス
基本的には、普段みなさんが、マラソンに持って行くアイテムは、あればいいかなと思います。サングラスとか、帽子とか、時計とか、音楽再生機器とか・・。
私にとって、初の海外マラソンでしたが、現地のご飯も美味しくて、みんな親切で、滞在もお手頃で、コースも走りやすくて、まるで地元の大会に出てるかのような大会でした。
このページ見てたら、他のも参加したくなりました・・。
次は、プラハとか狙ってます。
この記事で、興味を持った方が、少しでも増えればいいなと思います。
そして少しでも参考になれば幸いです。
(2017.12月掲載)