アルコール新幹線
1月の最初の連休は、大学の面接官のお手伝いに。
自分自身の性というか、サーガというか、後輩の面倒が好きなのである。
で、就職活動でアドレナリンが出まくっていた私としては、その微々たるテクニックを伝授したくてたまらないという発作にこの時期に陥るのである。
で、そこであった出来事は、また別の機会に。
問題は、その後の事だ。
まあ、全国各地から、OBたちが集まってくるということもあって、イベント終了時には、打ち上げの飲み会がある。
問題は、これなのである。
卒業してから、間もないものもいれば、私のように割と経っているものもいるので、
会場はどうしても、チェーン店の居酒屋になりがちである。
そして、会費は極力安く、部屋は、極力広くだ。
正直、ほぼ一日中、面接やエントリーシートのアドバイスで話しまくった面接官サイドとしては、ほんとに、疲れ切っている。
そして、寒さ。
これにとことんやられまくっている。
そんななか、格安3,000円ぽっきり飲み放題の店に入ってしまうと、どうなるか。
しかも、ろくに食べるものなどない。
なぜなら、飲み放題しか保証されていないからだ。
私自身、毎日割と飲んだしているので、そう酔っぱらわない自負があった。
だが、
ハイボール二杯にして、すでにろれつが回らなくなっていたのだ。
だが、分かる。
「ろれつが回っていない」ということが理解できているうちは、まだ酔っていない。
だが、
次に記憶があるのは、乾杯でもなく、一緒に飲んでいた唯一の同期との談笑シーンでもなく、新幹線のトイレであった。
そして、その次の断片的な記憶は、在来線である。
最後は、タクシーの釣銭がポケットに入っている。
わしは、ジェイソンボーンか・・・。
記憶が、フラッシュバックする。
記憶かとんだ3時間のうちに、新幹線のチケットを買いなおし、在来線に乗り換え、タクシーに乗り、行き先を伝え、自宅に帰り、予約していた番組のチェックをしようとして力尽きたというのか・・。
目が冷めたのは、がたがた震えながら、朝六時過ぎ、自宅のベッドであった。
もはや、格安居酒屋の飲み放題の後に、新幹線に乗るのは、二度としないでおこうと思った2018年の新年であった。